おはようございます! 金田満です。
数ヶ月前弟と夜まで飲んだことがありました。
その際にお金の成り立ち・増やし方を学んだ方が良いとアドバイスをもらいました。
今回はマンガで簡単に理解できるお金の増やし方の本を読んだのでご紹介させて頂きます。
自分も金融に携わる仕事をしている部分もあり、非常に踏み込んで良いのかというくらいのことが書かれています。
証券・保険・銀行と、金融分野の闇が書かれています。
今後、金融リテラシーを増やしていくことは必須だと考えておりますので、お金に興味のある方にはお勧めです。
マンガでわかりやすく、マンガの後には数ページ程度の補足説明がありますので、理解は深まりやすいです。
主なポイントは次の通りです。
1. お金を増やしたいなら、他人を信じるな!
①お金の問題には「市場のリスク」の他に「人間のリスク」がある。人間のリスクとは、他人の影響でお金に関する意思決定を間違えるリスクのこと。
②証券マン・銀行員・生保の販売員・生命保険などの商品を売っているFPなど、「自分に商品を売ることで儲かる可能性のある人」にお金の相談をしてはいけない。友人でもNG。金融関係の無料相談もNG。
③お金の運用では、手数料を合計して年間0.5%を超える商品を全て避ける「0.5%ルール」を守ること。
④リスクを取る運用は国内外の株式に広く投資するインデックス・ファンド、リスクを取らない運用には個人向け国債変動金利型10年満期が良い。
2. お金を増やしたいなら、年金と積立投資を使え!
①公的年金は、会社の倒産の様に破綻してなくなることがあり得ない仕組みになっている。
②通常の経済状態と健康状態の人にとっては、公的年金の保険料を払うことが概ね「得」になる。
③公的年金は、想定外に長生きした場合の経済的備えになる「長生きへの保険」として有効に活用する。
④確定拠出年金は「企業型」、「個人型(iDeCo)」共に税制上大変有利なので大きく利用すること。
⑤確定拠出年金では外国株式と国内株式のインデックス・ファンド(株価指数に連動する投資信託)で手数料の安いもの(年率0.3%)を選ぶといい。
これら以外の商品は選ばない方がいい「地雷」的商品。
⑥つみたてNISAの商品は運用の教材として優れている。
3. お金を増やしたいなら、新築マンションは買うな!
①家を買うことが「常識」だと思う先入観を疑え。
②ほとんどの住宅ローンには、借主がなくなった場合に保険金でローンが完済される生命保険が付いている。
③家を買うかどうかは、投資として考えた場合の家の価格次第。価格が十分安ければ買ってもいいし、高い場合は買わない方がいい。
④将来の転売価格、家賃の変動、空室の可能性などは不動産の価値を想定する上でのリスク要因。リスクを考えると不動産の利回りはローンの金利程度では全く足りない。
⑤転勤・転職・子供の学校・家族構成の変化・自分の健康状態の変化など、住替えが必要になる「人生の変化」の可能性を過小評価しない方がいい。
⑥賃貸暮らしの人は、過剰消費に陥る場合があるので注意が必要。将来(主に老後)に備えて計画的に貯蓄・投資することが重要。
4. お金を増やしたいなら、生命保険に入るな!
①生命保険に限らず、保険の本質は「損な賭け」なので、生命保険は節約が必要。必要最小限の「保険金・期間・保険料」が大原則。
②生命保険は、売り手が取る利幅が非常に大きい商品であり、契約者にとっては損な商品。
③十分な貯蓄があれば生命保険はいらない。保険料は必要最小限に抑えて、早く「保険を卒業」しよう。同じお金を払うなら、保険料よりも、自分で貯蓄・運用する方が得。
④がん保険に入ったからといって、がんになる確率が小さくなるわけではない。「漠然とした不安」や「漠然とした安心感」のために保険に加入すべきではない。
⑤保険を売ることで利益を得る人を警戒しよう。生保のセールス・街角の保険ショップ・保険を売るFP・友人・親戚、全てが要注意。
5. お金を増やしたいなら、FPに騙されるな!
①FPを「お金の専門家」として過信してはいけない。有名FPでもマスコミに都合よく使われているだけの人が多数いる。
②資産運用・税務・相続・不動産など、個別のテーマに関するFPの専門知識は、それぞれの分野の専門家に劣る事が多い。
③生命保険・投資信託・不動産など、商品販売を仲介・紹介する事で報酬を受け取るFPが多数いるが、彼らに相談してはならない。一般に、「商品を売って利益を得る可能性がある人に相談するな」が大原則。
④どうしても相談したい場合は、商品を販売しない中立性の高いFPに相談料をきちんと払って相談しよう。別のFPにセカンド・オピニオンを求める事も有効。
6. お金を増やしたいなら、銀行に近寄るな!
①銀行員は、顧客の詳細な情報を持っている「手強すぎるセールスマン」である。
②銀行の経営環境の悪化は深刻。「預金は、一人、一行、1,000万円まで」の制限を守ろう。
③「銀行はお金を運用する場所ではない」と決めよう。
④銀行で売っている運用商品の99%以上は手数料が高すぎて不親切。商品の説明を聞くだけで時間の無駄。
⑤銀行員と顔を合わせない方がいい。彼らの「ご説明」・「ご相談」・「ご提案」には関わらない様に注意。
⑥お金についての意思決定にあたっては「サンクコスト」にこだわらないことが肝心。
上記の6章の内容をマンガと文章でわかりやすく説明されております。
今後のお金の見直しに参考になりますのでお勧めです。
本日もありがとうございました。